「辛さ」をどう感じるかは人によって違う

こんにちは。メヒシです。

学生時代の私の後輩に、辛いものがとても苦手な人がいました。
食べ物の話になった際、どういう話の流れかは忘れましたが、その後輩がこう言ったのです。

「チキンクリスプって結構辛くないですか?」

……私は一瞬、何を言っているのか理解できませんでした。
チキンクリスプが、辛い?

そう、チキンクリスプとは、マクドナルドのあの人気商品のことです。
110円でかなりの食べ応えがあり、学生の頃はよくお世話になっていました。

チキンクリスプ3つとか頼んでた頃もあったっけ……。

話が横道にそれましたが
辛い物がそこそこ好きで、これまでチキンクリスプを辛いと感じたことがなかった私は驚き
その後輩に「えっ、そうかな?」と思わず聞き返しました。

彼女は「辛いですよ。あのマスタードソースが辛いんです」と言いました。

思い返すと、チキンクリスプはレタスの上にマスタードソースがかかっている。確かに。
文字通り「言われてみれば」といった感じでした。

「辛さ」をどう感じるかは人によって違う。

もちろん、チキンクリスプを辛いと感じる人もいる。
それは考えてみれば当然のことで、おそらく誰もそのことを責めません。

例え話ですが、もしここで、某「誠」のラーメンチェーン店が大好きな人が

「お前チキンクリスプで甘えんなよ。北極食ってみろ!」

なんて言ったら、超ナンセンスなマウントだと思いますよね。

かく言う私もあの、ラーメンチェーン店は大好きです。高確率でお腹壊してしまいますが……。
ちなみに私は、北極ラーメンよりも味噌卵麺の方が好きですね。

たまに平気な顔して冷やし味噌とか食べてる人がいて、思わずびっくりしてしまいます(笑)

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「辛さ(つらさ)」についても同じだと思う

これは「辛さ(つらさ)」に関しても同じことだと思います。

でも、「辛さ(つらさ)」に関してはマウントしてくる人が本当に多い気がするんです。

「俺の若い頃はもっとつらかった!」
「この程度のことで音を上げるな!」
「そんなんじゃどこ行っても成功しないぞ!」

不思議なことですが、これは現実に非常にあることだと思います。

「打たれ弱い」人々、繊細な人々は非常に生きにくい世の中になっている気がしてなりません。

私もかつては、超「打たれ弱い」人間でしたので、とにかく辛い思いをしたことを覚えています。

結局、この辺りは得手不得手みたいなものが大きいと思うんです。

梨本果歩著『西の魔女が死んだ』、より有名なセリフの一部を1つ引用します。

「(中略)自分が楽に生きられる場所を求めたからといって

後ろめたく思う必要はありませんよ

サボテンは水の中に生える必要はないし 蓮の花は空中では咲かない。

シロクマがハワイより北極で生きるほうを選んだからといって

だれがシロクマを責めますか」

梨本果歩著 『西の魔女が死んだ』

だから逃げてもいいと思う

もちろん、強い人たちのように踏ん張ることが出来ればそれでいいと思います。

でも無理をしすぎて、鬱になってしまったり、耐えられず自死を選んでしまうより

格好悪くても何でも

逃げて生き延びた方が100万倍マシだと、私は思います。

「格好良く生きなくてはならない」なんて法律はありません。
もし、そんな法律があれば私は無期懲役レベルです。

しぶとく、格好悪く生きませんか?

私は高校でいじめを受けました。

いじめを受けながらも、当時のいじめっ子たちに何もやり返したり言い返したりできないまま

プツンと自分の中で糸が切れて、朝起き上がれなくなりました。学校に行けなくなりました。

そして、逃げるように高校を中退しました。

超・格好悪いですよね?

あの時しっぽを巻いて逃げたけど、物凄い格好悪い生き方だけど、生きています。
もちろん、その後いじめ以外にも辛いことが割とあった人生だけど

今、生きてて良かったと思います。

美味しいものを食べられる。
サウナに入れる。
幸いなことに、素晴らしい友人もできた。

こんな時、近畿大学の卒業式での又吉直樹さんのスピーチを思い出します。

動画のタイトルに「バッドエンドはない、僕達は途中だ」という言葉があります。
これは又吉さんの著書『火花』にあるセリフでもあります。

詳しくは私の言語力では伝えきれないので、動画を是非観て頂きたいのですが

「何か辛いことがあったら、それは良いことがあるための”フリ”です」
「水だって、喉が渇いてるときに飲む水の方が美味しいじゃないですか」
という言葉が印象に残っています。

辛いことがあっても「それはバッドエンドじゃない」と信じて生きていきたいなと思います。

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